英国で人気のあるテレビ番組のジャンルは、伝統的にコメディーであります。この国でどうしてこうも笑いが求められているのか考えさせられます。しかも、かたや日本人の欲してるドタバタバラエティーとは感覚的には違います。いろいろ見てみると、いやに悲劇的や絶望的なものもあって文化の違いまでわかってくるのであった。 ハイっ、こちらIT課! 2006~2013
the
it crowd
WOWOWで放送。思いのほか長く続いているシリーズ。最初見たときは長続きしないような雰囲気があったんだけど・・・・・・正直言ってB級な感じがするし、そもそも設定がオフィスのパクリっぽい。
でも、この作品をわざわざ買ってきたWOWOWのスタッフは偉いと思った。英国のシットコムは、かなりえげつないことを笑うものが多いので、コメディーとしては結構重い。こういったたわいないギャグのほうが日本人には理解しやすいし、軽く笑えます。
シリーズ2以降になると、少し面白くなっています。
エキストラ:スターに近づけ! 2005~2007
extras
WOWOWで放送。これはなかなか新しいタイプのコメディーではあります。エキストラ役でしか仕事がない俳優の話です。メインにはホントの有名俳優が出演して、現実と話がミックスされたようなシチュエーションと会話がポイント。あまりドタバタした大笑いのコメディーとは違うような気がします。
わりといい話なんですけど、現実は厳しい・・・といった結果で終わることが多し。 キャセリン・テイト・ショウ 2004~2015
第1シーズンは有名人を中心としたシュールな話がメイン。第2シーズンになると、有名人は花を添える存在で、話はドタバタコメディーにシフトした感じ。
catherine
tate show
リトル・ブリテン 2003~2006
little britain
WOWOWで放送。ここ20年くらいのシットコムの中では、ジ・オフィスとこのリトル・ブリテンが双璧のようです。典型的なうっとおしい英国人の姿を描写したものです。もちろん大げさな例だとは思います。こっちのほうが、言葉がわからなくても映像から笑える部分が多いので、理解はしやすいかも知れない。ピープショー 2003~2015
peep show
WOWOWで放送。2人のルームメイト。女性問題に苦労しております。 ジ・オフィス 2001~2003 フェニックス・ナイツ 2001~2002
心の中で思っていることをセリフにして言わせているところと、本人の視線と同調したカメラワークが新しい試みと言うべきか。そのわりにはうまくいってないような。
面白いようなつまらないような。でも、雰囲気的には英国コメディーの王道のような雰囲気があります。
ピープショーというのは、風俗の”のぞき部屋”のことなんだけど、それをタイトルにしたあたりが、一番笑えるポイントであります。
the office
WOWOWで放送。個人的にはこれ大好きなんです。スラウという英国郊外の町にある、製紙会社が舞台です。作り方がドキュメンタリー風でシット・コムとしては斬新な手法。
主人公は会社のボスです。自分勝手なのに自分のことをユーモアのセンスがあって、部下から好かれている、と思っている上司って絶対どこにでもいますね。
会話はちょっとぼそぼそしている感じ。映像から面白さが伝わるっていうよりも、会話の中でその間の悪さを笑う感じなので、単純に面白いと思えるものではないかも知れません。
phoenix
nights
日本未放送。舞台になっているのは、北部イングランドのボルトンという町にあるクラブです。小さな町ですからね、当然客のほとんどは高齢者だったりする。
主人公は、このクラブのオーナーです。お抱えの歌手がいたりするんですが、だいたいショボいショウで成り立っているようです。なかなか面白い。
訛りはあります。慣れるまでやや時間がかかりました。クラブ入り口にいるガードマンとか、バンドのドラマーとか、それぞれいい味出しています。DVD化された時、すごい勢いで売れたそうです。
リーグ・オブ・ジェントルマン・奇人同盟 1999~2017
the league
of gentlemen
今はなきBBCジャパンで放送。こちらも1990年から非常に人気のあった番組です。とてもじゃないが趣味のいいコメディーとは言えない。こういうのが大受けしちゃうところに、日本との文化の違いを感じたりします。特徴はホラー映画パロディーを笑いに取り入れたこと。全体的には暗くて、ドロドロしてところを楽しめるかどうかが好みの分かれるところ。シリーズ3まであって、さらに映画化までされた英国コメディーの傑作!と、英国では評価されているらしい。リトル・ブリテンは、この番組の影響をかなり受けていると思う。 アラン・パートリッジ 1997~2002
i'm
alan partridge
日本未放送。これは1990年代に非常に人気のあった番組です。主人公はラジオ放送のディスクジョッキーなんですが、ホントはテレビの仕事に出たいけど、人気がないので早朝のラジオ番組をやってる男です。ファーザー・テッド 1995~1998
father
ted
本未放送。舞台がどこかよくわかりませんが、アイルランドに近い小さな島に住む神父さん3人の話です。当然、神父さんのわりにはハチャメチャなのであります。このあたりからしてコメディーとしての文化の違いを感じますね。見たときは、いいのかなあ・・こんな聖職者を笑いのネタにして・・・と思ってしまいました。
とても長いシリーズのようですが、人気はあるらしい。英国のコメディーの設定って、かなり極端に絶望感あるものを好みますね。島の生活は退屈で単調。部屋も綺麗じゃないし。英国の田舎ってホントはこういうものかも知れません。
オンリー・フールズ・アンド・ホーセズ 1981~2003
only fools and horses
これもBBCジャパンで放送していた。1980年代に人気のあったコメディです。3人の怪しげな卸業をしている家族3人のお話です。とにかく長い間続いたようで、話の中でも1人は結婚、お父さん役の人はシリーズ終盤で本当に亡くなってしまってシリーズ存続ができなくなるという、ある意味伝説的なコメディーです。やや古いタイプのコメディーになってしまっているかもしれません。イエス・ミニスター 1980~1988
yes
minister
日本未放送。こちらも伝統的なコメディーの味わい。これもかなり長いシリーズのようです。1人の内閣大臣の話であります。だいたいが想像できるように、政治家を皮肉ったものとも解釈できます。これも日本じゃありえない状況設定かも。会話は大臣クラスですからね、綺麗な英語です。ほかのシット・コムのように訛っていません。ただし、政治用語・行政用語も盛りだくさんで理解するには単語力も必要かも。英国の政治のバックグラウンドを理解していないとさらには難しいかも。ちょっとコメディーとしては、古めかしい感じになるのでないでしょうか。
フォールティー・タワーズ 1975~1979
fawlty
towers
多分昔放送されていたはず。これも昔人気のあったコメディー、1970年代の番組です。このころの番組としては日本ではモンティ・パイソンが有名ですが、コメディーとしてはこちらのほうが評価が高かったりします。モンティ・パイソンのメンバー1人が主人公です。これはやはり、ホテルを舞台とした状況設定が勝因だと思います。
服装や髪型に時代を感じてしまいますが、番組としては古さを感じさせない英国シット・コムの原点のような番組です。